アキレスエアロンカタログ
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201. 衛生・安全性について2. 燃焼性と防火・消火についてQ8.軟質ポリウレタンフォームにたまる静電気によりフォームが発火することはないでしょうか?A.軟質ポリウレタンフォームは電気伝導性が低く摩擦により容易に静電気がたまりますが、静電気のエネルギーは非常に小さいのでフォームを発火させる可能性は少ないものです。しかし、軟質ポリウレタンフォームについて可燃性溶剤を含む接着剤で接着作業をする場合には、溶剤の蒸気が静電気の火花により発火し、これがフォームに燃えうつることもありますので、このような作業には注意が必要です。引火防止のためには、接着剤には水系のものや難燃性の溶剤系を使用し、またシンナー、ガソリン、ベンジン、アルコール等の低引火点溶剤を液体または蒸気でフォームに沁み込ませたり、近接させることは避ける(作業所内の可燃性溶剤の蒸気濃度を下げる)、加湿等による静電気発生抑制や除電をするなどの対策が必要です。Q9.軟質ポリウレタンフォームに火がついた場合どのようにして処置したらよいですか?A.消火には水が最も効果的なので、フォームの火災には直ちに大量の水をかけてください。勿論初期消火の時点では粉末消火器などを使用することも効果的です。ただし、この場合内部に火種が残っていることもありますので、その後大量の水をかけておいてください。なお、発生した煙で火点を見失わないように注意すると同時に、煙にまかれないように注意してください。また、軟質ポリウレタンフォームを大量に使っている場合、火がついた際には直ちに消防署に連絡してください。Q10.軟質ポリウレタンフォームが燃えると、どのようなガスが発生しますか?A.有機材料が燃えると煙や各種のガスが発生します。これら有機材料の発生ガスの成分は、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)及び水蒸気が主体です。また、それぞれの有機材料に特有の微量成分、例えば塩化水素(HCl)、シアン化水素(HCN)、アンモニア(NH3)等のガスが生じる場合もあります。なお、燃焼ガスの成分、発生量は材料の組成・形態・燃焼温度・酸素濃度・周囲の条件等によってかなり違ってきます。高分子材料の燃焼生成ガス濃度測定例を表-2に示します。Q7.コタツの下敷用として軟質ポリウレタンフォームの製品を使用しても、火災の危険性はないですか?A.軟質ポリウレタンフォームの製品をコタツの下敷用として使用する場合、正常な使い方をしていただければ火災の危険性はありません。ただし、ヒーター上に直接かぶせたり、接触させることは避けてください。表-2 有機材料の燃焼*1生成ガス(㎎/試料1g)*1.燃焼条件 : 加熱温度700℃、 空気供給量 100ℓ/hr*2.ポリエステル系ポリウレタン(トリレンジイソシアート系)※森本孝克「高分子の燃焼生成ガスの組成」高分子, Vol22, No.253 (1973)ポリウレタンフォーム*2ポリエチレンポリスチレン塩化ビニールナイロン66ポリアクリル酸アミドポリアクリロニトリルエポキシ樹脂杉 6667386196575907965561,1381,57317321017817720515710815316286 3.3311856 2.2 9.817 78291 37.5 11149 34.5 13.3 25.7CO2NH3COHCNHCIその他の炭化水素類Q6.難燃性ポリウレタンフォームはどのようなものですか?A.軟質ポリウレタンフォームは他のプラスチックと同様に有機物ですから本質的には燃えます。(消防法の指定可燃物に分類)難燃性ポリウレタンフォームといわれるものはいろいろな方法を使って燃えにくくしたもので、一般的に次の性質があります。 (1)火がつきにくい (2)火がついても燃え拡がりにくい(燃焼速度が遅い) (3)マッチのような小さな火源(炎)を取り去ると、炎が自然に消えるすなわち、難燃性ポリウレタンフォームといわれるものは用途に応じた燃焼試験を行い、難燃性と判断されたフォームですが、試験の種類によってその評価方法は異なります。注意注意注意
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