アキレスエアロンカタログ
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23Q20.軟質ポリウレタンフォームの変色にはどのようなものがあるでしょうか?A-1 太陽光線(紫外線)変色軟質ポリウレタンフォームは紫外線(太陽光線等)により変色します。フォーム表面部が変色していると判断できるまでの時間は、夏の直射日光下で数時間、直射日光の入らない倉庫等では数週間から数ヶ月、また暗い所で梱包された状態では1年以上というように、太陽光線の影響によって著しく違ってきます。なお蛍光灯によっても変色は起こりますが、紫外線による変色は薄い黄色から黄土色を経て茶褐色化し、薄い黄色の変色は高分子鎖の一部が、発色しやすい分子結合に変化するためと考えられ、分子切断とは異なります。しかし、太陽光線(紫外線)が強く照射された場合、紫外線が照射されたフォーム表面部が粉状にボロボロに劣化してきます。A-2 熱変色光変色と同様に除々に濃色化し茶褐色に変色します。軟質ポリウレタンフォームを加熱すると初期段階では引張強さなどの機械的強度がアップしますが、さらに加熱すると分子切断(熱分解)が生じフォーム全体の機械的強度が低下します。一般フォームを80℃連続加熱で使用した場合、強度が半減する期間は約500~700日です。A-3 漂白剤次亜塩素酸ソーダ等の強い漂白剤を使用した場合、比較的容易に茶褐色を呈し、強度低下を生じます。なお、わずかな量の水道水を長期間たらしておくと、少しづつ変色してきます。水道水中のカルキ(塩素含有化合物)が影響しているので、取り扱いにはご注意ください。A-4 酸化防止剤 原料の貯蔵安定性や軟質ポリウレタンフォーム発泡時のスコーチ(コゲ)防止を目的に種々の酸化防止剤が使われますが、多くの酸化防止剤は燃焼ガス(窒素酸化物)と反応してピンク色や黄色物を生成します。この反応は温度・湿度・燃焼ガス(窒素酸化物)濃度等がある種の条件を満たした時に生じるといわれ、フォームの物性低下はありません。Q21.複合材の場合、生地や塩ビレザーが変色する事がありますが、何によるものですか?A-1.燃焼ガス(窒素酸化物)変色種々の原料には貯蔵安定性を考慮して酸化防止剤が添加されます。軟質ポリウレタンフォーム用原料の酸化防止剤はある特殊な条件下にて燃焼ガスと反応し黄色やピンク色を呈しますが、昇華性のある酸化防止剤の場合、複合材となる生地表面部に出てきます。この時、窒素酸化物と反応した黄色物質が生地を変色させたように見え、生地変色といわれています。しかし、黄色物質の発生頻度は少なく、発生したとしても色目も薄いので見落とされる場合もあります。A-2.塩ビ変色塩ビ素材と軟質ポリウレタンフォームの複合材の場合、塩ビ中の可塑剤が軟質ポリウレタンフォーム中へ移行してアミン触媒を取り込みます。このアミン触媒は塩ビ素材の劣化促進剤として作用するので塩ビが変色します。なお、対策として移行性の無いアミン触媒の使用などが挙げられます。Q22.感温性とはどう言う状態を言うのですか?A.軟質ポリウレタンフォームを極端に冷却していくとガラス転移点付近で硬く・脆くなり、温度上昇と共に柔らかくクッション性能が得られます。これを感温性と呼びます。通常の使用条件下において、一般フォームの硬さ変化はほとんど感じられませんが、低反発弾性フォームの場合、0℃付近で硬くなるように分子設計されています。それゆえ、外気温度の低下に伴いフォームの硬さが増すので、特に冬場の製品ご購入においては、温度変化によるフォームの感触変化にご注意ください。軟質ウレタンフォームQ&A7-3

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