製品情報Product Information
アキレスの断熱材は硬質ウレタンフォームを中心に展開しています。
1961年に軟質ウレタンフォーム製造を開始したアキレスは、ポリウレタン製造の研究を進め、国内初の硬質ウレタンフォーム断熱材を開発・販売しました。それ以来、アキレスは硬質ウレタンフォーム断熱材のトップメーカーになりました。
現在、アキレスでは硬質ウレタンフォーム断熱ボードのアキレスボードシリーズやキューワンボード、現場発泡断熱システムのアキレスエアロンRシリーズなど、お客様のニーズに合わせた高性能な断熱材を製造しています。
軟質ウレタンフォームの製造から始まり、硬質ウレタンフォームの開発を経て、アキレスはポリウレタン技術を磨いてきました。自社販売製品のシューズやマットレス、断熱材をはじめ、資材を供給している家庭用品資材、車輌資材、土木建築資材などそれぞれの分野でアキレスのポリウレタンはさらなる技術的な進化を続けています。
国内で初めて硬質ウレタンフォーム断熱材を開発・販売して以来、硬質ウレタンフォーム断熱材のトップメーカーとしてのブランドの確立をしています。ビル・マンションや木造住宅の断熱はもちろん、冷凍・冷蔵・保温用にボード断熱材と現場発泡用原液を供給してまいりました。これらは建築用途に留まらず家電や産業用にも及んでいます。さらに、屋根断熱用の金属断熱屋根材も開発するなど、経験と実績で培った技術力を誇っています。
CSR(企業の社会的責任)の観点から、特に地球環境への配慮を意識した製品づくり、製造技術や施工法の改良を進めています。例えば、硬質ウレタンフォームにおいても、「アキレスボード」シリーズ、「現場発泡システム」を業界に先駆けてノンフロン化を推進し市場展開を図るなど、多彩な環境対応技術を製品化しています。
断熱材として使用される素材には多くの種類があります。
アキレスが生産する硬質ウレタンフォームは他の断熱材にはない強みを持っています。
アキレスの硬質ウレタンフォームにはラミネートボードと現場発泡の吹付けウレタンがあります。
使用環境、施工方法によってボードと現場発泡を使い分けいただけます。
発泡樹脂系断熱材の中でも断熱性能に優れます。
適切な使用によって最大限の効果を発揮します。
独立気泡のフォーム、表面材またはスキン層によって高い防湿性能を発揮します。
熱硬化性樹脂ですが、ポリイソシアヌレート化で耐熱性が更に向上します。
軽量なので充填材や心材として使用いただけます。
ホルムアルデヒド、VOC不使用です。発泡剤のノンフロン化も進んでいます。
(他の断熱材との比較については断熱材の種類をご覧ください。)
アキレスの断熱材で採用している硬質ウレタンフォームには、他の断熱材料にはない「自己接着性」という優れた特長があります。これは接着剤を使わなくと も、金属・合板・コンクリート等の対象物表面に直接発泡することにより、対象物に強く接着した断熱層をつくることが出来るということです。
アキレスではこの優れた性質を利用して、スプレー(現場発泡)による断熱工事用のシステム原液、各種面材間に発泡するラミネートボードや金属パネルなどの複合パネルの開発・製造を行っております。
被着体 | 接着力[N/cm2] |
---|---|
木(合板) | 15 |
鉄板 | 20 |
亜鉛鉄板 | 20 |
アルミ板 | 15 |
FRP | 15 |
ステンレス | 10 |
コンクリート | 25 |
オゾン層破壊対策として2003年末で生産・輸入が全廃されたHCFC-141b(特定フロン)に代わる発泡剤として、代替フロン(HFC)やノンフロン発泡剤(CO2、HC、HFO)が使用されています。HFCではオゾン層破壊の問題はありませんが、温室効果ガスに分類されており、ノンフロン発泡剤に転換されつつあります。
発泡剤 | ODP(オゾン層破壊係数) | GWP※(地球温暖化係数) |
---|---|---|
CFC11 | 1.0 | 4600 |
HCFC141b | 0.11 | 700 |
HFC245fa | 0 | 858 |
炭酸ガス(CO2) | 0 | 1 |
c-ペンタン(HC) | 0 | 11 |
HFO1233zd | 0 | 1 |
NCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を2個以上有するポリオールを、触媒、発泡剤、整泡剤などと一緒に混合して、ウレタン結合による樹脂化反応と泡化反応を同時に行わせて得られるプラスチック発泡体です。
硬質ウレタンフォームの一種で、ポリイソシアネートとポリオールの反応から得られますが、特定の触媒の下でポリイソシアネートの量を過剰にすることによって樹脂中に三量環と呼ばれる構造を生成させるものです。この三量環はウレタン結合より熱安定性が高いのでこの比率が高い程耐熱性に優れたフォームになります。硬質ウレタンフォームの中でもある一定以上ポリイソアネートを過剰に投入したものをポリイソシアヌレートフォームと呼び区別しています。