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快適な入眠を促すフレアベル ベッドマットレス 新モデル 9月3日(睡眠の日)に 発売開始ニュースリリース製品情報2019.08.05

眠りの質を決める“33℃”に着目

 アキレス株式会社(本社:東京都新宿区、社長:伊藤 守)は、温度調節機能を持つウレタンフォーム素材「ThermoPhase(サーモフェーズ)」をマットレス上層に使用し、睡眠で十分な休養が取れていない若い世代に向けて開発したベッドマットレス、フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』を2019年9月3日(睡眠の日)から発売を開始します。

【ベッドマットレス:フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』】

【ベッドマットレス:フレアベル
『サーモフェーズ アクティブモデル』】

休養に必要な睡眠時間が確保されていない日本の20代~30代

 厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」では、20歳~29歳及び30歳~39歳の男女において、実に9割以上が十分な休養に必要とされる睡眠時間8時間を下回っています。多忙な現代社会では、なかなか睡眠時間を増やせません。しかし限られた時間の中で睡眠の質を高めることは可能です。そこで当社は、睡眠に課題を抱える若い世代に向けて、睡眠の質を高めるマットレスを開発しました。

“温度環境”が睡眠の質を左右

 入眠へと自然に促し、良質な睡眠を得られるようにするために、当社は睡眠時の温度環境に着目しました。「寝室や寝床の中の温度は寝つきに影響し、寝床内で身体近傍の温度が33℃前後になっていれば、睡眠の質的低下はみられない」※1と考えられています。
そして、質の良い眠り(深いノンレム睡眠=熟睡)は、寝入りばなの約3時間のあいだにまとめて出現します※2。この最初の3時間に成長ホルモンの分泌ももっとも盛んとなり、睡眠の「身体や脳を疲れから回復させる」効果が得やすいといわれています。
 つまり、入眠から最初の3時間の睡眠がもっとも大事であり、睡眠時間が限られている中、スムーズに入眠することがよい眠りを得る鍵となります。

快適入眠温度への調節+からだの負担軽減で睡眠の質を向上
素材メーカーだからこそ開発できた、温度調節できるウレタンフォーム素材「サーモフェーズ」。

 フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』は、PCM※3マイクロカプセルをコーティングすることにより、みずから温度調節する機能を実現したウレタンフォーム素材「ThermoPhase(サーモフェーズ)」をマットレス上層に使用。寝床の中の温度環境を、人が快適に眠れる33℃前後へと働きかけ、深い良質な睡眠へと導きます。
 また、睡眠で休養をとるうえで、寝返りも大切な要素です。寝返りは体熱がこもりやすい部分の熱を発散し、身体の重みがかかる筋肉の疲労や血流の悪化を防ぎます。フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』は、就寝時の身体の負担が最小限になるように、マットレスの上層に優れた体圧分散機能を持たせ、下層に高反発ウレタンフォームを使用したハイブリッド構造を採用。身体の圧力を分散しながら、しっかりと支え、寝返りをしやすくしています。若い世代に合わせて、腰部の沈み込みを抑えるよう、210ニュートンのかため仕様を採用しています。

【フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』体圧分布測定データ※】※被験者:30代男性(173 cm/70kg)測定条件:室温約23℃環境で仰臥姿勢をとり3分後に測定(枕不使用)

【フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』
体圧分布測定データ

※被験者:30代男性(173 cm/70kg)
測定条件:室温約23℃環境で仰臥姿勢をとり3分後に測定(枕不使用)

【ハイブリッド構造イメージ:内部構造を拡大した画像】上層:体圧分散と振動吸収に優れる「中反発」フォーム 下層:身体をしっかり支え、寝返りをスムーズにする「高反発」フォーム

【ハイブリッド構造イメージ:
内部構造を拡大した画像】

上層:体圧分散と振動吸収に優れる「中反発」フォーム
下層:身体をしっかり支え、寝返りをスムーズにする「高反発」フォーム

若い世代が購入しやすいD2C専用モデル

 先進の機能を採用した高品質の製品を若い方々にもご利用いただけるよう、価格を抑えたD2C(Direct to Consumer:ダイレクト・トゥ・コンシューマー)専用モデルとして開発しました。アキレス公式通販サイトを中心に自社直営ショップ等で販売します。

  • ※1 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
    https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
  • ※2 日本睡眠学会「初心者のための睡眠の基礎と臨床」http://jssr.jp/kiso/syoshin/syoshin.pdf
  • ※3 「PCM」とは、「Phase Change Material」の略語で、相転移材料を指します。外部の熱の作用により、固体⇔液体間の可逆的な相変化(相転移)を繰り返し、 固体状態のものが融解する際には熱を吸収し、液体状態のものが凝固する際には、吸収した熱を放出します。

フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』の製品概要は以下の通りです。

製品名 フレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』
発売日 2019年9月3日
製品仕様 <S(シングル)>   
幅   970mm × 長さ 1950mm × 厚さ 100mm
<SD(セミダブル)> 
幅 1200mm × 長さ 1950mm × 厚さ 100mm
<D(ダブル)>    
幅 1400mm × 長さ 1950mm × 厚さ 100mm
中材:ウレタンフォーム
外装生地の組成:
トップ部 ポリエステル68% 再生繊維テンセル32%
サイド部 ポリエステル100%
ボトム部 不織布(ポリエステル100%)
構造:平形 2層積層(上層 中反発フォーム 下層 高反発フォーム)
硬さ:210ニュートン(かため)
復元率:98%
価格 <S(シングル)>   
35,000円(税抜き)
<SD(セミダブル)> 
45,000円(税抜き)
<D(ダブル)>    
55,000円(税抜き)
製品特長

■睡眠の質を向上

  • 1)表層に使用したウレタンフォーム素材「ThermoPhase(サーモフェーズ)」が入眠しやすい温度へ自動調整し、深い良質な睡眠へと導きます。
  • 2)優れた体圧分散性により、身体への負担を軽減して睡眠の質を向上させます。
  • 3)下層に使用した高反発フォームが身体をしっかりサポートし、寝返りもスムーズに行えます。
  • 4)若い世代に合わせて、腰部の沈み込みを抑え、210ニュートンのかため仕様。

■使いやすく、お手入れも簡単

  • 1)吸放湿性に優れ、蒸れにくい再生繊維テンセル入りのカバー。トップ部が着脱可能で汚れてもすぐに洗濯ができます。
  • 2)和室でも洋室でも使いやすいモダンなデザイン。

■圧縮梱包のお届けで環境にも配慮。

販売目標 フレアベル「サーモフェーズ」シリーズとして年間1億円
販売地区 日本
販売先 アキレス公式通販サイト「アキレスウェブショップ」
自社直営ショップ
ホームページ https://www.achilles-freabell.jp/

※テンセルはレンチング社(オーストリア)の登録商標です。天然繊維素材分子を生かして作られているため、ソフトな風合いで光沢感があり吸湿性・速乾性が高い素材です。

 「フレアベル」は、四季を通じて睡眠に最適な温度へ自動調節する機能を備えた自社開発のウレタンフォーム「ThermoPhase(サーモフェーズ)」を搭載し、快適な睡眠をサポートするアキレスの寝具ブランドです。今回発売のフレアベル『サーモフェーズ アクティブモデル』は、2018年11月に発売した「サーモフェーズ ベッドマットレス プレミアムモデル」などに続く第2弾製品です。
 フレアベル「サーモフェーズ」シリーズは年間1億円の販売を目指します。

参考資料

「寝入りばなの約3時間のあいだに、たいへん質のよい大切な眠り(深いノンレム睡眠=熟睡)が、
まとめて出現する」

日本睡眠学会「初心者のための睡眠の基礎と臨床」/井上昌次郎「睡眠の基礎」より
http://jssr.jp/kiso/syoshin/syoshin.pdf

大脳の発達が著しく恒温性を確立している高等脊椎動物では、レム睡眠とノンレム睡眠が分化し、それぞれが異なる役割を分担している。レム睡眠とは、急速眼球運動(rapid eye movement の頭文字REMからレム)を伴う睡眠という意味である。急速眼球運動とは、閉じたまぶたの下で眼球がきょろきょろと動くことを指す。体はぐったりしているのに、脳は覚醒に近い状態になっていて夢を見ていることが多い眠りである。ノンレム睡眠とは、レム睡眠でない眠りという意味で、いわゆる安らかな眠りである。
ヒトでは、浅いまどろみの状態から、ぐっすり熟睡している状態まで、脳波をもとに4段階に分けることができる。深いノンレム睡眠はいわば「ぐっすり眠る」状態である。これに対して、レム睡眠はいわば「ぐったり眠る」状態である。健康な成人では、これら2種類の眠りが約1.5時間の単位をつくり、いくつかの単位がまとまって、一夜の睡眠を構成している(図1)。最初の2単位つまり寝入りばなの約3時間のあいだに、たいへん質のよいたいせつな眠り(深いノンレム睡眠=熟睡)が、まとめて出現する。以後は、浅いノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせとなる。

図1 ヒトの睡眠の時間経過図

図1 ヒトの睡眠の時間経過図

「寝室や寝床の中の温度や湿度は、体温調節の仕組みを通して、寝つきや睡眠の深さに影響します」

厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」より
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

第6条 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
6-②自分の睡眠に適した環境づくり
温度については、高温環境、低温環境のいずれにおいても覚醒が増加し、深いノンレム睡眠(徐波睡眠)やレム睡眠が減少することが報告されている。寝具や寝衣の影響を除外するためほぼ裸で睡眠をとらせた研究では、気温が 29~34℃において睡眠が安定していたが、これより低い気温や高い気温では中途覚醒が増加し不安定な睡眠となった。実際の生活環境では、寝室の中で寝具・寝衣を用いて就寝するため、許容室温範囲は 13~29℃と、より低温側に広く、その中でも実生活では夏では高め、冬では低めとなるが、結果として寝床内で身体近傍の温度が 33℃前後になっていれば、睡眠の質的低下はみられないと考えられている。